1文字にこだわる

 

今日は、亀倉雄策さんの作品のなかから、コピーライターの視点で気になったものをひとつご紹介します。

 

亀倉雄策さんといえば、1964年の東京オリンピックのポスターが有名です。

時節柄、最近よく目にしている方も多いかと。
著名なグラフィックデザイナーのおひとりです。

 

私が気になったのは、1959年の日本対ガン協会のポスター。

 

キャッチコピーは

 人類の敵ガンを撲滅キャンペーン

 

そして、右下にはこんなボディコピーがありました。

 人類の敵ガンを撲滅する
 研究・専門病院の設立の
 ための資金を募集中です
 一人一人の献金がやがて
 人類の恐怖をとりのぞく
 日がきます

 

これを見て、最初に思ったことは・・・

ガンをとりまく状況は、いまも昔も、それほど大きく変わっていないのね、ということ。

 

そして、次に思ったのが、

 各行、すべて 11文字。
 「、」「。」 一切なし。
 キレイなハコ組み。

 

ハコ組みにおさまっていていて、それなのに、「、」「。」がなくても、読みやすい位置で改行がされている!!!

 

きれい!

 

これを書いたコピーライターさんは、どなたなのだろう?

ものすごく、こだわった仕事をしていらっしゃいます。

 

デザインを担当した亀倉雄策さんと、コピーライターさん。
どんなやりとりをしながら、この形に昇華していったのでしょうか。

 

話が聞いてみたくなりました。

私も、こういう仕事、したいです。

 

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