息子の機嫌を損ねた言葉

 

「僕、行かないっ!」

 

ある週末、次男を誘ってケーキを買いに行こうした時、玄関で靴をはくところまでやった次男が、突然怒り出しました。

 

結局ひとりでケーキ屋さんまで行ったのですが、

歩きながら、

彼の食べたいケージを選びたかったから、一緒に行きたかったのに・・・
なんで、靴をはいたのに、こなかったんだろう・・・
と考えていて、

 

あ!

 

と思うことがありました。

 

帰宅後、次男に聞いたら、ビンゴ!

 

原因は、私のひと言でした。

 

私の気持ちは、先ほども書いたとおり、
「彼の食べたいケージを選びたい」
だったのですが、

 

伝えた言葉は、
「来ないと、好きなケーキ買わないよ」

だったんです。

 

これって、実は、相手に伝わる・相手を動かすライティング方法の話をするときの悪文の例のひとつ、二重否定。

「・・・しないと、・・・しない」というスタイルです。

 

◆例文:
アンケートに答えないと、プレゼントはさし上げません。

 

これだと、アンケートに答えるのはイヤだなあ、と思いませんか。


◆例文:
アンケートの答えてくださった方に、プレゼントをさし上げています。

 

こちらは、アンケートに答えようかな~と思いますよね。

 

ライティングのセミナーなどではこんな話しているのになあ。

私は息子との会話では、二重否定を使ってしまい、彼の機嫌を損ねてしまったわけです。

 

ちなみに、ケーキ屋さんからの帰宅後、彼にあやまりながら聞いてみました。

「一緒に行ったら、好きなケーキを選んでいいよ、と言えば、ついてきた?」と。

 

返事は「ついていったかも」でした。

やっぱりネ!

 

相手の心を動かすコミュニケーションは、書き言葉でも話し言葉でも一緒ということですね!

 

 

>> 心を動かす、執筆代行、承ります

>> 粕谷知美へのお問い合わせはこちら