「ライター」というお仕事について

 

息子が小学生のころの話です。

「仕事について聞いてくる」という学校の宿題で、息子から「ライターって、どんな仕事?」と聞かれました。

 

「特別な資格や技術は必要か」と聞かれたので、

 

まずは

「正しい日本語を書くこと」

と答えました。

 

それから、「それ以上に大事なことはね・・・」と続けて、答えたのがコレ。

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たとえば、Aさんが、Bさんに何かを伝えたいって思っているとするでしょ。

でも、伝わらない。

 

そんなときに、Aさんの話をじっくり聞いて、Bさんのところに行って、「ねぇねぇ。Aさんが、あなたに、こんなことを伝えたいそうですよ」って、Bさんに伝わりやすい言葉を選んで伝えてあげることかなあ。

 

ママのお仕事は、『言葉にならない気持ち』を『伝わる言葉』に翻訳すること、だと思っているよ。

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我れながら、うまく答えられた、と思いました。

 

でも、「言うが易し、行うは難し」とはまさにこれ。

どんな言葉に翻訳すれば、伝えられるのか、には正解がないわけで、「うんうん」うなりながら、伝わる言葉を探すことに、日々、悩み続けているわけです。

 

 

しかし、この話にはオチがあって、後日、息子が書いたレポートを見たら、「正しい日本語を書く仕事」としか書いてなかった・・・。

あれだけ力説したのに、彼に届いたのは最初の一言だけだったようです。

 

しかも、ママの仕事は、「フリーター」とも言っていたような…(笑)。

 

フリーライターと、フリーター。

確かに似てる…。

 

あーあ、やっぱり、伝えるって難しい…。

 

 

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