· 

母になって15年経ちました。

 

子供が2人います。

2002年生まれと、2004年生まれ。

2人とも男の子です。

 

3月は、2人の生まれ月。

2002年の2月末に会社を退職しました。

だから、今月は、母になって丸15年です。

 

 

当時在籍した会社は女性がとても多い会社でしが、子供を産んで復帰した人は1人。

私が辞める半年ほど前に、出産を理由に退職をした人が1人。

残りの女性は、ほとんどが私よりも年上でしたが、全員独身でした。

 

ちなみに、転職の面接で、合格と伝えられた後に「妊娠・出産に関する制度はどんなものがありますか?」と聞いたら、役員さんたちがとても驚いた、ということが社内で話題になったということを入社してから聞きました。

結婚してましたからね、私にとっては、妊娠・出産は身近な関心事だったんですけど、役員さんたちにとってはそうではなかったようです。

 

10歳年上の上司は、「子供がいたら仕事なんかできないでしょ」という人。

「お母さんが家にいるのは当然。お母さんがいないのは、子供がかわいそう」と、当たり前のように出産後は退職をするものと考えていました。

 

私自身は、当時の仕事量がハンパなく多く、帰りはいつもタクシー(妊娠中もそうでした)だったので、この会社に在籍したまま、子育ては無理だろうと思っていました。

毎日タクシーで帰る暮らしを、この先ずーっと続けるのは無理…とも思っていたので、いずれフリーランスになるつもりでいました。

 

そんな時の妊娠だったので、産休や育休を選ぶことなく、出産のちょっと前に退職する道を選びました。

 

仕事は、出産後まもなく再開したので、うちの子供たちは、生まれたときにからお母さんは家で仕事をする人。

彼らにとっては、私が家にいるときに、パソコンの前にずーっと座っているのは当たり前の風景でした。

 

だからかな。

小学生になってしばらく経ったころに、長男から

「お母さんって、お父さんと同じように会社に仕事をしにいく人もいるんだね」

と言われたことがあります。

 

彼にとっては、大人はみんな仕事をしていて

「お父さん=外で仕事をする人」

「お母さん=家で仕事をする人」

だったようです。

 

幼稚園の友達のママ達も、みんな子供が幼稚園に行っている間は家で仕事をしていると思っていて、小学校に入り学童保育に通うようになってはじめて、毎日会社に行くお母さんがいたり、いわゆる仕事はしていないお母さんがいることを知ったのだそうです。

 

こんな話を母にしたら、

「おばあちゃんは何の仕事をしているの?、と聞かれたことがあったわよ」

と言われました。

 

なるほど~。

生まれたときからこういう働き方をしている母が身近にいると、こんなふうに捉える子供が育つんだな。

この子達は「働く=会社に行く」だけじゃない選択肢があることを当たり前に知っている大人になるんだな。

 

 

私自身は、父は会社員、母は専業主婦という家庭に育ちました。

だから、「働く=会社員になる」が当たり前で、他の選択肢を考えることがなかったので、「なんだか、おもしろいなあ」と思ったことを、今でも強烈に覚えています。

 

>> 粕谷知美へのお問い合わせはこちら