Webで迷子にさせないために

 

先日、Webの特徴について話す機会がありました。

Webの特徴といっても、たくさんありますが、その中から2つ、ここにまとめてみようと思います。

 

●全体量がわからない

 

目の前に1冊の本があったとします。

厚みを見れば、本のボリュームがわかります。

300ページの本の150ページを読んでいれば、「あと半分だな」というように、全体量のどのくらいまで読んだかもわかります。

 

だから、本の内容に飽きてきても、「せっかくここまで読んだのだし・・・」とか、「あと10ページで読み終わるのなら・・・」といった心理が働き、最後まで読もうとがんばることができます。

これは、全体量と自分が今いる場所がわかる、紙媒体ならではの現象です。

 

 

一方、Webページは、検索サイトから訪問することが多いため、トップページを最初に見るとは限りません。

また、訪問したページのボリュームも、パッと見ただけでは、全くわかりません。

 

そのような状態の場合、内容が魅力的でないと、「この先もおもしろくないとイヤだなあ」と思う気持ちがムクムクとわいてきます。

紙媒体で起こるような、「あと半分だから」とか、「あと少しだから読んでしまおう!」という心理にはなれませんよね。

 

つまり、Web媒体はおもしろくなければ、ユーザーはいつでもWeb ページから去ってしまいます。

それを防ぐために必要なのは、読み手の心を掴んだら離さない、どんどん先を読みたくなるストーリー性です。

 

 

順番に読んでもらえない

 

書籍では、普通、最初から読み始めて、順番にページを読み進めます。

なので、作者の思う通りの順番でストーリーを読んでもらうことができますね。

 

一方、Webサイトでは、ユーザーがWebサイトに来る経路は、検索エンジンや、メルマガなど、さまざま。

必ずしも、トップページから順番に読んでもらえるとは限りません。

また、あるページを読み終えたらが、次にどのページを読むかも、ユーザーに任されています。

 

つまり、Web媒体を作るときは、以下のことに留意する必要があります。

・どのページから読み始めても、内容が理解できるようする

・ページ内である程度完結した情報を提供する

・次にどのページを読んでもらいたいかを明確に示す

 

●自社ページをチェックしてみてください。

 

Webは、全体のボリュームや、全体の中のどこを読んでいるのかがわからないため、ユーザーが迷子になりやすい媒体。ユーザーが迷子になることを防ぐために、1ページである程度完結した情報を掲載する必要がある。また、最後まで読みたくなるようなストーリー性や、次に読んでもらいたいWebページを示す仕掛けが重要である。

 

 

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